2019年11月28日
「ひきこもり生きづらさココロゴトSNS相談」で聴くプロが対応
この度、一般社団法人全国心理業連合会(全心連)は、2019年11月28日(木)~12月11日(水)の2週間、東京都内のひきこもり状態にある本人および家族を対象としたLINEでの相談窓口「ひきこもり生きづらさココロゴトSNS相談」を開設することになりました。この相談窓口で、プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)がSNSカウンセリングを担当します。
プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)は2014年6月から現在まで、全国で約450名の不登校・ひきこもりの中高校生に対する、訪問型の心理カウンセリングの提供を行って参りました。また、自殺予防を目的とした東日本大震災の心のケア活動においては、平成23年4月から延べ1,000人以上のカウンセラーが約250ヶ所以上の避難所を訪問、平成24年1月以降は自治体が主体となり、保健師・社会福祉協議会職員・精神科医等と連携した自殺予防を目的とした活動を展開してきました。SNS相談においては、平成30年3月、平成31年3月、令和元年度、厚生労働省のSNSを活用した自殺対策事業を担当しています。
令和元年5月28日に川崎市で発生した通り魔殺傷事件、6月1に練馬区で発生した長男の殺害事件では、ひきこもりと事件との関係性が報じられました。ただ、内閣府による調査結果から見ても、ひきこもりは誰にでも起こることであり、特別なことではないことが示唆されます。悩みや苦しみを抱え込む前に、自分のタイミングで相談できる機会があることが大切であり、ひきこもり状態にある方々とご家族について、自殺リスクをキャッチするためにも、相談を促し、現状を把握することは社会的意義のあることと言えます。
SNSを活用した相談対応は、相談に対するハードルを下げ、気軽に相談を促すことができることがわかっています。川崎市の事件から半年の節目に、東京都内のひきこもり状態のご本人とご家族を対象としたSNS相談および電話相談を試行的に行うことで、現状や対応に関する知見を得て、ひきこもりへの向き合い方を考える一助とすることを目的とします。